リリース -RELEASE
戦前ジャズ・コレクション テイチクインスト篇 1934~1944
定価:3520
商品番号:
発売日:2012年11月25日
収録曲/歌手
VOL.11. ハレムから来た男 / ディック・ミネ・エンド・ヒズ・セレナーダス
2. 五銭白銅 / テイチク・ジャズ・オーケストラ
3. 白帆は夕陽に映えて / テイチク・ジャズ・オーケストラ
4. リヅム・カクテル / テイチク・ジャズ・オーケストラ
5. 密林 / テイチク・ジャズ・オーケストラ
6. ひとりぼつち / テイチク・ジャズ・オーケストラ
7. 素晴らしいスヰング / テイチク・ジャズ・オーケストラ
8. ベニスの謝肉祭 / カウント・ヴィディ,cl 四ホール連盟ダンスオーケストラ
9. サキソホンとニハトリ / 新野輝雄 C-melody sax, テイチク・オーケストラ
10. 逝く秋 / 吉田末男 g, 青木茂信 vib
11. 青空 / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
12. キャラバン / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
13. ハレルヤ / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
14. 上海の夜は更けて / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
15. ハーレム・ボレロ / 中澤寿士 テイチク・ジャズ・オーケストラ
16. 九月の雨 / 中澤寿士 テイチク・ジャズ・オーケストラ
17. 青空 / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
18. ダイナ / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
19. 月の塹壕 / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
20. 満州娘 / 作曲:鈴木哲夫 / 杉原泰蔵 テイチク・ジャズ・オーケストラ
21. マドロスの唄 / 伊藤恒久 テイチク管弦楽団
22. 民謡を主題とせる軽音楽 – 会津磐梯山 / 高木東六(p) 帝国管弦楽団
VOL.2
1. ハット・スタッフ / 四ホール連盟ダンスオーケストラ
2. 馬の背中で / 四ホール連盟ダンスオーケストラ
3. Dinah(1925) / Bud Sullivers(vo), Jerry Wood and his Ambassadors
4. Shanghai Lil(1933) / Russ Franker(vo) Jerry Wood and his Ambassadors
5. Honeymoon Hotel(1933) / Russ Franker(vo) Jerry Wood and his Ambassadors
6. Morning,Noon & Night(1933) / Jerry Wood and his Ambassadors
7. Savage Serenade(1933) / Russ Franker(vo) Jerry Wood and his Ambassadors
8. ブロードウェイの子守唄 / A. L. King A.L.キング・エンド・ヒズ・フロリダ・リズム・エーセス
9. 恋人よまた逢ふ日まで / テッディー・ウエストフィールド・エンド・ヒズ・ダンス・ミュジック
10. インドの唄 / テッディー・ウエストフィールド・エンド・ヒズ・ダンス・ミュジック
11. フラブルース / バッキー白片 アロハハワイアンズ
12. カヌーの中で / バッキー白片 アロハ・ハワイアンズ
13. 可愛いブラウンさん / バッキー白片 アロハ・ハワイアンズ
14. The Campbells are Swinging(1937) / KEIO. B.R.B. LIGHT MUSICIANS
15. Abba Dabba(1937) / KEIO. B.R.B. LIGHT MUSICIAN
16. お休み維納 / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
17. 頭は空っぽ / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
18. 私のマリア / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
19. ムーンラブ / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
20. シム・シャム・シミ / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
21. ♯C短調の前奏曲 / 杉原泰蔵 タイゾー・スヰングオーケストラ
22. ダンス祭 / 藤村一郎(vo) 四ホール連盟ダンスオーケストラ
「戦前日本ジャズの宝庫テイチクジャズインストの発掘を祝う」
テイチク・レーベルの戦前インストゥルメンタルジャズコレクションが出ることになった。戦前日本ジャズを愛好する者にとっては従来欠けていた重要部門であり、誠に喜ばしい。
戦前の主要レーベル中、テイチクはインストジャズについて最も積極的に外国ジャズ曲を録音・発売した。
それは他のコロムビア・ビクター・ポリドール・キング各社がそれぞれ洋楽部門を持ち、海外レーベルのジャズレコードを国内発売していたので、わざわざ国内の日本バンドに同じインスト曲を制作させる必要がなかったからだ。ジャズ・ポップス制作の重点はむしろ海外ジャズのヒット曲のボーカルを日本語バージョンで制作することにあった。
しかし、テイチクだけは海外レーベルと提携しなかったので、国内の日本人バンドや来日外国人バンドにインスト曲を録音させたのである。その結果1935年(昭和10年)以降実に多くのジャズインストが多くのグループによって録音された。初期のジェリー・ウッドやテッディー・ウエストフィールドのバンドはなかなかジャズ的に優れているが、A.L.キングのようにフロリダに長く出演した記録があるバンドと違って、果たして日本に滞在していたのかどうか不明なので今後の解明を期待したい。
ジェリー・ウッド4曲の発売は、1934年(昭和9年)であるので、ディック・ミネの「ダイナー」が出る前であろう。四ホール連盟ダンスオーケストラ4曲に至っては、1934年(昭和9年)2月に発売されており、疑いなく関西で録音されたテイチク最初期のジャズであり、アルトサックスとクラリネットの名手、ヴィディ・コンデのソロが聴ける貴重なアイテムである。